以前担当させていただいたお客様で、アロママッサージは正直に苦手という方がご来店されたことがあります。
その日もたまたま、ご家族が母の日のプレゼントとしてご予約され、半ば仕方なくご来店されました。カウンセリングではお体の状態やアロママッサージに関してのご要望などを伺い、アロママッサージが苦手な理由はお客様がおっしゃるまで伺いませんでした。
カウンセリング、お部屋へのご案内、お着替えの段階では早く帰りたいといったご様子でした。アロママッサージを初めてすぐにお客様から深呼吸が聞こえ、徐々に寝息に変わっていきました。
力加減などやお部屋の温度の確認など最低限のお声掛けにとどめ、施術を最後まで行うと、「もう少し延長してもらえませんか?」とご要望がありました。
次のご予約までに少し間がありご希望に応じてアロママッサージを再開すると、「アロママッサージで今まで気持ちいいと感じたことがなくて、すぐに疲れた状態の体に戻ってしまうので意味がないと思っていた。今日マッサージしてもらって衝撃だった。イメージが180度変わった」と興奮したようにお話がありました。
施術後も、何度のご感想を伺い、お帰りの際には次回のご予約までいただきました。このお客様は定期的のご来店いただき、3年ほど担当させていただいています。
アロマセラピストはアロママッサージを通してお客様の癒やしのお手伝いをさせていただくお仕事ですが、お客様に感動していただき、アロママッサージがお客様の生活の一部になる瞬間に立ち会った出来事でした。