目の下のたるみをケアしたいという一心で患部を触りすぎてしまう、擦ってしまうことはかえって顔の皮膚を傷つけてしまうことや目の下のたるみを悪化させる要因になることもあります。顔の皮膚、特に目の周りの皮膚はとても薄くデリケートな箇所です。
こちらのマッサージ方法では、目の下のたるみをご自身で改善していただくマッサージですが、目の周りは極力触ることなく、顔全体や体全体を動かすことでリンパや血液の流れを促していきます。人の体は顔も体も一枚の皮膚で繋がっています。
是非体のケアも一緒に行いながら目の下のたるみも改善していきましょう。
まず最初に肩をほぐしていきましょう。
肩をゆっくりと上にあげながら息を大きく吸い込み、限界まで上げたところでフッと肩の力を抜きながら息を吐いていきます。呼吸に合わせて肩を上下に動かす運動を3〜5回程度繰り返し行いましょう。次に左肩に右手をそっと置き、首を伸ばす運動です。息を吸い込み、ゆっくり息を吐きながら首を左方向へ倒していきます。首の右側が伸びている心地よさを感じながら首を垂直に戻していきます。
同様にして左手を右肩に置き、首を右方向へと倒していきます。こちらもゆったりとした呼吸と共に数回首を左右に倒します。
肩や首をほぐすことができたら次に頭皮を万遍なくほぐすマッサージを行います。両手の指の腹を使い、頭皮を軽く動かすようにほぐしていきます。こちらはご自身の心地よいと感じる強さで心地いい箇所から頭皮全体をほぐしていきます。後頭部から側頭部、生え際の方までしっかりと触っていってあげましょう。次に両手で両方の耳を掴みましょう。耳を軽く引っ張り、手でぐるっと回しながら耳をほぐします。
耳の近くにはリンパも通っていますので、耳を動かすと共にリンパも一緒に流れていくようなイメージで行います。3回ほど回せたら、反対方向にも同様に回します。
次に耳の上をほぐしていきます。まずは握り拳を作り、人差し指と中指の関節を使いグリグリと円を描くようにしておでこ全体をほぐしていきます。この時おでこの皮膚を下から上に持ち上げるようなイメージでおでこの下の方から生え際の方向へ順番にほぐしていきます。無理に強く力を入れず、心地よい強さで行います。
また、擦るようにマッサージするのではなく、関節をおでこに当てたらその一箇所で円を描くようにほぐし、関節を少し上へずらして、また行う、というようにゆっくり下から上の順に行います。次にこめかみを人差し指と親指で摘み、上下左右に軽く動かしながらほぐします。こちらは軽く2、3回行いましょう。
次は眉毛をマッサージしていきましょう。まず人差し指で鉤爪を作るように丸め、人差し指の側面を眉毛にあて、円を描くように優しく眉頭から眉尻の方へほぐしていきます。同じように目の下、頬の骨の上部にあたる箇所を丸めた形の人差し指の側面を当て、円を描くようにほぐしていきます。
鼻に近い側から目尻にかけて、内側から外側の方向へ順に行います。
次に目を動かしていきます。日頃、スマホを見ている時間が長い方は下ばかりを見ていたり、パソコンを使っている方はほとんど眼球を動かすことはないと思います。この機会に意識的に動かしていきましょう。
まず顔の横、ちょうど視覚の端あたりに人差し指を立て、両手を広げます。腕は動かさず、顔は正面を向いた状態で目だけを動かし左右を見ます。1、2、1、2、と一定のペースで30秒間行います。
次に手を上と下に持っていき、真正面のまま目を上下に動かします。こちらも一定のペースで上、下、上、下と30秒間繰り返しましょう。続いて眼球をぐるっと回します。ゆっくりとしたペースで右、下、左、上の順で目を大きく動かします。また反対回しでも行いましょう。ゆっくりと右、上、左、下と順に見ていきます。30秒行い目の運動を終了します。
最後にまた頭皮マッサージを行い、マッサージは終了します。
またこちらのマッサージは継続していただくことに意味があるので、一度きりで終わらず、日常に取り入れてみてください。