むくみを取るためには、体の老廃物を外に出さなければなりません。体の老廃物を外に排出するための道をリンパ管といいます。リンパ管は静脈に沿うように流れ、体にあるいくつかの大きなリンパの部屋につながっています。その1つが脇のリンパ節です。脇のリンパ節が滞ると、指先のリンパ管も流れにくくなります。もしも満員電車のドアが半分しか開かなかったら、降りる人は大変ですよね。出口が小さいと、流れが滞るのは必然です。
そこで手のセルフマッサージではまず初めに、リンパの関所とも言える脇のリンパ節を流してあげることから始めます。脇のリンパを流すことで、後から指先から流れる老廃物をスムーズに流してあげることができるからです。マッサージの方法は、まず片腕を天井に向かって上げ、反対の手で手首から脇に向かって10回なで下げます。この時、肘が曲がってもかまいません。
腕の内側、外側を、手のひらで包むようにしてなでましょう。次に、脇から乳房にかけてやさしく10回なで、リンパの流れを促しましょう。反対の腕も同様に行います。ゆっくりとやさしく、脇のリンパ節の扉を開けましょう。